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長野県の中信地域、山形村に「木鶏(もっけい)」というお蕎麦屋さんがあります。

ここは2014年4月11日に開業したお店で、店主の塙さんは福島出身。福島のそば屋、松本市のそば屋での経験を経て独立されています。決して市街地からのアクセスが良い場所ではないですが、すでに常連さんも数多く、地元の方からも愛されているお店のようです。

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店先に停まってるワーゲンが目印

ちなみにこの店主の塙さん。
2015年5月3日に松本で開催されたTEDxMatsumotoに登壇されています。

TEDxというのは、「価値のあるアイディアを広める」というコンセプトのもとアメリカで始まったスピーチイベント。今では全世界で展開されていて、長野県では2014年の佐久市に続いて松本は2都市目の開催。11人のスピーカーのうち、トリを務めたのがここの店主、塙さんだったのです。


塙さんが話すテーマは「自分の店を持つ方法」。夢を持つ大切さや、その夢を実現するためのイメージなどを実体験にもとづいて語っておられました。東日本大震災など、地元福島との関わり方についても色んな思いがあったと思いますが、今では立派にスバラシイお店を開いているので、スピーチの内容は非常に説得力があるものでした。

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左のオレンジ服が塙さん

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春にはアスパラの天ぷらが提供されていました

そんな塙さんのスピーチで、特に一番印象に残ったのは「お礼状を出す大切さ」。

塙さんは、初めて来た松本でたまたま立ち寄った焼き鳥屋さんに対し、帰宅後「お礼状」を出したそうです。伝える内容は「あの時はお世話になりました」という感謝の気持ちなのですが、いまの時代、意外とこういう“もの”を介して述べることって忘れがちなんですよね。

いろんな人と出会う機会があっても、後日メールで挨拶をしたり、時にはFacebookメッセージなどでお礼を言うことが非常に多くなっている世の中。形が残り、紙やペンのぬくもりが届けられる「お礼状」って、相手への敬意でもあるし、感謝の熱意も込められるんだなと思います。なにより、実際そんなものが届いたら、受け取った方は絶対に嬉しい。

結局、塙さんは、その「お礼状」をきっかけに松本のそば屋を紹介してもらい、新たなステージへと進むことができたんだとか。「お礼状」には、人を動かす力があるんだなと気づかされました。

TEDxはアイデアを広め、それを実践に移すキッカケとなる場です。お礼状を出すことなら、誰でも今すぐできることなので、こういう文化や習慣が広がると良いですね。

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塙さんの打ったお蕎麦

店はとても活気があって明るい雰囲気でした。

訪れたのはゴールデンウィークのお昼だったのでとても忙しそうでしたが、塙さんをはじめスタッフの方々は、お客さんにまんべんなく声をかけておられます。常連さんに声をかけるのはもちろん、「どちらから来られたんですか?」と、初めて来られる方にもちゃんと対話する。

お昼の飲食店なので、腰を据えてじっくり話すことはできない。けれど、一言二言の会話によって少しずつお客さんとのコミュニケーションを育むお店なんだなと感じられました。あと、スタッフの皆さん、忙しい中にも仕事を楽しんでいるように見えたので、その心地よさも客席に伝わってきます。


TEDxMatsumotoが行なわれた5月3日。塙さんは、昼の営業を終え、夜の営業の仕込みの合間を縫ってスピーチしていました。皆が懇親会や打ち上げをしているさなか、イベントが終わるとすぐに店に戻って通常業務に舞い戻り。自分の店なので、その気になれば臨時休業にすることもできるはずなのに、職人として、仕事ときちんと向き合う。そんな姿もカッコ良かったです。


そば処 木鶏(もっけい)


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